どうして乾燥肌になってしまう?細胞の状態を再確認することによる対策

乾燥肌は、近年は時期に関係なく乾燥してしまう肌質にお悩みの方が増えてきていますね。
お肌の性質の中で、なぜ乾燥肌になってしまうのでしょうか?

知っておきたい乾燥肌とは?

乾燥肌とはどのような肌状態を示すのでしょうか?もともと乾燥肌ではない、という人は、あまり乾燥肌のことを聞いてもピンとこない人が多いようです。
お肌の表面がカサカサしているだけだろうと考えている人が殆どなのですが、実際乾燥肌とはどのようなものなのでしょうか?それは細胞からすでに乾燥状態になっているものなのです。

人間の肌は本来水分をキープしたり外的刺激から守れるようにセラミドという成分が含まれています。
しかし乾燥肌の女性はその水分が不足していたり、セラミド不足になっており、外的刺激を受けやすくなっているのです。
水分が蒸発して肌表面がカサカサしてきたり、硬くなることもあります。
肌荒れ、炎症、アトピー肌などになっていきますから、乾燥肌と一言で言っても色々あるのです。

乾燥肌の原因とは?

乾燥肌の原因とは一体何なのでしょうか?人間は生まれもって乾燥肌として生まれてきたわけではありません。
もちろん先天的な乾燥肌というものもあり、生まれた時からカサついている赤ちゃんもいるようで、小学生の頃からケアを行っている人もいます。
しかし乾燥肌は間違ったスキンケアを行っていると普通肌の女性でも乾燥肌になってしまう可能性は充分にあるのです。

多くのメディアに紹介されている化粧水を一通り試しているという女性も多いようですが、乾燥肌で皮膚科に通った女性の多くは皮膚疾患ではなく、単純なスキンケアの間違いだと言われています。パッティングすればするほど肌に化粧水が入っていくだとか、コットンパックを乾くまで乗せているだとか、間違ったスキンケアは拾えば拾うほどあります。

また食生活や生活習慣の乱れも乾燥肌になってしまう原因の大きな1つとなっています。
食生活は誰が見ても不規則な食事の仕方や時間であれば、お肌に現れてしまいますし、極度のダイエットによって油分が足りなくなれば、お肌も乾燥します。
ジャンクフードばかり食べていても油分は補えるかもしれませんが、それが過剰になりすぎて乾燥肌になるというケースも多いようです。

細胞の観察について

細胞の観察、と聞くと、妙に理数系でかつ専門的にイメージされますが、乾燥肌を細胞単位で見ていくとどうなるか、ということになります。
乾燥肌を細胞から観察してみるとどうなるか、という点に関して言えば、正しい保湿ケア不足、皮膚のターンオーバーが乱れている、ということが言えます。
そのため肌のバリア機能が衰えてしまい、保湿力も下がってしまいます。細胞単位でターンオーバーが正常に繰り返されていないので、保湿も水分キープもできない状態になっているのです。まずは肌のターンオーバーを正常化することが乾燥肌のテーマとなるでしょう。

ターンオーバーが乱れると細胞が正常な死に方をしません。
そのため角質細胞間脂質のセラミドが誕生しなくなり、保湿成分が極めて衰えてしまうのです。セラミドとは保湿成分の1つで、年齢と共に徐々に減っていくことが分かっていますから、このターンオーバーが乱れる、ということはセラミド不足になりバリア機能を壊し、乾燥肌になってしまうということになるのです。ターンオーバーが正常か、細胞が正常に死んでいるかどうかということは調べることが可能です。
角質細胞の核をチェックすることで可能となっています。

研究室などで調べることができますが、最近では化粧品売り場のカウンターでも細胞をチェックすることができるようになっていますので、是非その機会があればチェックしてみましょう。

細胞の観察がなぜ乾燥肌に与える良い影響なのか?

乾燥肌と細胞はどのような関係にあるのでしょうか?皮膚は通常は肌バリアとも呼ばれるものを作り出し、外敵刺激から肌を守っています。
セラミドや角質細胞間脂質の3つのバリアというものがあり、紫外線などの刺激から肌を守っているのです。その細胞がうまくターンオーバーされずに狂ってしまうのが乾燥肌ですから、細胞を復活させれば乾燥肌も解決するんですよ。

しかし乾燥肌はこのバリア機能を壊してしまいます。バリア機能が壊れる原因として考えられるのが、皮脂量が低下しているという点があげられます。極度のダイエットなどによって食事が制限され、油分が体内に入ってこないと必然的に油分不足となり、皮脂量も減ります。皮脂の分泌が減ると角質に直接的に刺激が加わってしまいますから、紫外線などの要因でシミやたるみの原因になってしまうのです。

天然保湿因子というものが皮膚内にはありますが、これはライフスタイルや年齢、ストレスによって低下します。これも肌バリアを壊す原因となっています。

このように乾燥肌は肌バリアが壊れた状態を指しており、アトピー性肌の女性は保湿成分のセラミドが通常の3分の1しかない状態になっていると言われています。
今、自分の肌が乾燥肌なのかどうか、調べるのであれば、1日化粧水をつけないでいると、粉をふけば乾燥肌、粉をふかなければ正常であると、アバウトながら知ることが出来るでしょう。